Excel タグDB 作成手引き書

Milonga DJ Pro — 似た曲おすすめ/タンダ提案を賢くするための曲タグ作り
曲に「ムード(感情)」などのタグを付けると、Milonga DJ Pro の推薦エンジンが 感情の流れを考えてタンダを提案できるようになります。タグは Excel ファイルでまとめて管理するのが最も効率的です。
この手引き書は「Excel をゼロから書く」のではなく、 アプリから書き出した表を土台に、少しずつ育てていく方法を説明します。 時間のかかる DB 作りを、ムダなく安全に進められます。

0. 大前提:Excel が「正(マスター)」

時間をかけて作るのは Excel です。アプリ側はその"写し"。 Excel を毎回上書き保存し、バックアップも取ってください。

1. 全体の流れ(往復ワークフロー)

STEP 1 種を書き出す
アプリ上部バーの ⬆ タグ書き出し をクリック → tango-library-tags_YYYYMMDD.csv がダウンロードされます。
これは「今ライブラリにある全曲の一覧(曲名・楽団・年・既存タグ)」です。ゼロから打ち込まずに済みます。

STEP 2 Excel で開いて編集
その CSV を Excel で開く → 必須3タグ(後述)を埋める → Excel 形式(.xlsx)で保存 (ファイル名は自由。例:tango-library-tags.xlsx)。

STEP 3 取り込む
アプリ上部バーの 🎭 タグ取り込み をクリック → 編集した .xlsx を選択。

STEP 4 連動レポートを確認
取り込み後に表示される「タグ連動レポート」で 同期数 / 未反映の Excel 行 / まだ未タグの曲を確認。
未反映行は Excel を直して再取り込み、未タグの曲は次回の作業対象にします。

STEP 5 少しずつ繰り返す
一度に全曲やらず、よく使う楽団・タンダから順に。STEP1〜4 を繰り返して育てます。

2. 列の一覧と書き方

1行目は見出し(英語)。2行目以降が1曲ずつのデータです。見出しの綴りは変えないでください。

列名必須内容・書き方
track_idアプリ内ID。書き出した CSV にあれば触らない(最優先で照合)
title曲名(例:Bahía Blanca)
orchestra楽団名(例:Carlos Di Sarli)
genretango / vals / milonga / cortina
year録音年(1900〜2100)。値があれば取り込み時に反映
singer歌手名(空欄=インスト)。値があれば反映
bpmテンポ(数値)。空欄なら自動解析値を使用
key調(例:Am, D minor, F# minor)
primary_mood主ムード(下記13種類から1つ)。これが空欄の行は同期対象外
secondary_moods副ムード。カンマ区切りで複数可(例:郷愁,切望
flow_typeDescent / Ascent / Sustain / Bounce
intensity1〜5(1=環境的, 5=クライマックス)
notes自由メモ(用途・開幕向け 等)
まず埋めるのは必須3つだけprimary_mood / flow_type / intensitytitleorchestra は 書き出した時点で既に入っています。同楽団・同年代のタンダはタグ傾向が似るので、 コピペで効率化できます。

3. primary_mood(主ムード)13種類の選び方

ムード系統使いどころのイメージ
哀愁メランコリックミロンガ前半・閉幕の名作
郷愁メランコリック懐かしさ/中庸な開幕
諦念メランコリック受け入れ感
切望渇望前進への渇望
回想静かな思い出
安らぎ落ち着き
希望ポジティブ上昇のスタート
情熱パッションクライマックスの軸
決意パッション意思の強さ
喜びポジティブ高揚/フィナーレ
華やかさポジティブ煌びやかな高揚
軽快ポジティブテンポの良さ
緊張テンスドラマチックな張り
同じ系統(例:哀愁⇔郷愁⇔諦念)は自然につながり、系統をまたぐ急変は ブリッジ曲が必要、とエンジンが判断します。迷ったら「踊り手がこの曲で何を感じるか」で選んでください。

4. flow_type(曲の流れ)

意味
Descent下降型。ピークから落ち着きへ曲尾フェード型(Bahía Blanca 系)
Ascent上昇型。穏やかから熱量へドラマ型(Adiós Nonino 系)
Sustain維持型。安定したエネルギー継続的緊張(La Yumba 系)
Bounce跳ね返り型。波打つキャッチー型(El Choclo 系)

5. intensity(強度 1〜5)

レベル体感
1Ambient環境音的・軽い導入
2Low落ち着いた中庸
3Medium標準的なタンゴ
4High盛り上がる
5Max Peakクライマックス・フィナーレ

6. 記入例(1曲)

titleBahía Blanca
orchestraCarlos Di Sarli
genretango
year1957
singer(空欄=インスト)
primary_mood哀愁
secondary_moods郷愁, 切望
flow_typeDescent
intensity3
notesダウナーな名作 / 開幕や閉幕向け

7. 曲がうまく結びつかない時(照合のコツ)

取り込み時、アプリは次の順で曲を探します:

  1. track_id が一致
  2. 曲名一致 + 楽団がゆるく一致(BiagiRodolfo Biagi もOK)
  3. 曲名がライブラリ内で一意ならそれで一致

大文字小文字・全角半角・[Tango] のような括弧表記の違いは自動で吸収します。 それでも「ライブラリに該当曲なし」と出る場合:

8. やってはいけないこと / 注意

取り込みは「Excel が勝つ/空欄は触らない」。 一括で空欄の列を入れて取り込んでも既存タグは消えませんが、 意図せず値を入れた欄は上書きされます。送る前に一度見直してください。

9. おすすめの進め方

  1. まずよく使う楽団(自分の定番タンダ)から着手
  2. 同楽団・同年代は primary_mood をコピペで一気に
  3. 必須3つが一通り終わったら secondary_moodsyear/singer を肉付け
  4. 本番でタンダを組みながら「この提案は違う」と感じた曲を都度メモ → Excel に反映
  5. 連動レポートの「まだタグの無い曲」を次回の宿題リストとして使う